アンチエイジングというと取り組みにくいイメージがありますが、そのようなことはありません。毎日の食生活を改めるだけで違ってきます。少しずつ取り組んでいきましょう。
食事のカロリー制限が大切
摂取カロリーを30~40%制限すると、ガンや代謝異常といった老化と関係が深い疾患の発症確率の低下を促すことはよく知られています。
霊長類の動物実験によって効果が実証されているアンチエイジングの方法が、摂取カロリー制限なのです。
ただし、極端に食べ物の量を減らすことや、無謀なカロリー制限は厳禁。必須ビタミンやミネラル群の欠如、女性の場合であれば骨粗鬆症を招くことも。その結果、老化を加速してしまう危険性もあります。腹8分目、または腹6分目での実践がおすすめです。
そのうえで運動を行いましょう。カロリー制限だけでは骨密度が低下して、糖尿病の危険因子である糖化度が高くなりやすいからです。
以上のことに注意してカロリー制限をするようにしてください。
鮭と卵のタンパク質で栄養たっぷり!肉も気をつけて食べれば満足感増量
鮭は身だけではなく、皮にも栄養がたくさんある優秀な食べ物。各ビタミン、鉄分、タンパク質といった栄養を効率よく摂取できるのです。
数ある栄養素の中でも注目はアスタキチンサン。老化現象や生活習慣病の原因となる活性酸素の除去、糖尿病の予防、眼精疲労の解消などを促し、さらには美容促進にも役立つといいます。
ビタミンCの6000倍もの強力な抗酸化作用(活性酸素を抑制する働き)があるアスタキチンサンは、鮭の中でも特に紅鮭に多く含まれています。
健康かつ若々しい体づくりに必要なタンパク質、亜鉛や鉄といったミネラルが豊富に含まれているのが卵。アンチエイジングを心掛けるのであれば、きっちり摂りたい食材ですね。
卵1個には、1日に必要とされるタンパク質の13%が摂取可能といいます。卵の摂取量は1日2~3個が理想的。ただし妊婦さんの場合、卵の過剰摂取は厳禁なのでご注意ください。
質のいい脂肪とタンパク質を含む魚や、食物繊維とビタミンCが豊富な野菜などを、卵と一緒に摂ることがアンチエイジングを高める方法のひとつ。卵に火を通して食べると、効率よく栄養を取り入れることができます。ただし生卵は避けるほうが無難。傷みやすい食材なので、たくさん食べるとお腹を壊してしまう可能性も。なるべく火を通してから食べましょう。
温野菜やアボカドを入れたサラダで若返りのビタミン摂取
野菜を加熱するメリットはたくさんあります。アンチエイジング、免疫力アップ、美肌効果、内臓の冷え防止、胃への負担を軽減……。このような素晴らしい効能があるのです。生野菜よりも温野菜の方が抗酸化力が優れていて、栄養の吸収量も多いともいいます。ですから野菜を食べるのであれば、生ではなくて温めてから食べるべき。温野菜を毎日食べれば、体も喜ぶはずです。
世界一栄養価が高い果物とギネスに認定されたアボカド。アボカドは確かに栄養価が高い果物です。オレイン酸、ビタミンE、カリウム、グルタチオン、水溶性食物繊維などが豊富に含まれていて、血管の健康や美肌の維持・アンチエイジングなどに役立つといいます。
アボガドをソースにして温野菜のサラダにかけて食べれば栄養満点。ビタミン・ミネラルなどの栄養素を一度に大量摂取でき、アンチエイジングが期待できます。
納豆や玄米で老化スピードダウン
納豆に含まれているイソフラボンという成分は、女性ホルモンのエストロゲンと働きがよく似ていて、肌の美白や保湿を高めるといったアンチエイジング効果を促します。長寿効果が期待できるポリアミンの含有量も豊富です。肌のハリが見違え、動脈硬化の防止に役立つといったメリットが。納豆には老化を食い止めるというイメージが根強く持たれています。
白米よりも栄養価が優れている玄米。抗酸化作用が強く、シミの原因の活性酸素の働きを抑え込む役割が高いビタミンEの含有量は、白米のおよそ6倍。血管の健康維持や血流を促す役割があるので、新陳代謝がより活発に。さらに酸化による肌の錆びつき予防が期待でき、体内の活性酸素量の減少に伴って老化のスピードを遅らせてくれるのです。積極的に玄米を摂取するようにしましょう。
おやつはフルーツやナッツ!カカオ70%以上ならチョコも平気
おやつには、たくさんのビタミンとミネラルを摂取できるフルーツが適しています。ただ、アンチエイジングを心掛けるのであれば、特に抗酸化作用が優れているフルーツを選ぶべき。抗酸化作用のあるカロテノイドとアントシアニンという成分が豊富なクランベリーがおすすめです。
ブドウも栄養価が高いフルーツ。ブドウに含まれるレスベラトロールという成分は、一般的な病気を引き起こす細胞の老化阻止に役立ちます。
活性酸素の除去が期待できるポリフェノールが豊富なりんごも、おやつリストに入れておくべき。ポリフェノールは特に皮や皮の付近に含まれているので、皮を切らないように。皮付きのりんごにヨーグルトをかけて食べると、とってもヘルシーです。ヨーグルトは免疫力アップに役立つ食べ物なので有効に活用したいですね。
ナッツ類もおやつ向きといえます。クルミ、アーモンド、ピスタチオには血管を若返らせて、アンチエイジングを促す役割があることがわかってきました。できれば1日25g程度を食べ続けるようにしましょう。血管の若返り以外にも、ダイエットにも効力を発揮しそうです。
アンチエイジングを考えたら甘い物は控えるべきですが、どうしても食べたいときはカカオ70%以上のチョコレートを。ミルクをほとんど使わない甘さ控えめなチョコなので、ダイエットやアンチエイジングに向いています。
アンチエイジングに適した食べ物を紹介してきました。
普通のスーパーやコンビニで手に入るものばかりなので、
すぐにでも試すことができます。
まずは継続すること。
外見だけではなく体の内部の調子もリフレッシュするでしょう。