シワ伸ばしテープの取り扱いは要注意!

シワ

シワ伸ばしテープの取り扱いは要注意!

シワ伸ばしテープは便利かつ効果的な商品です。しかし取り扱い方を間違えると逆効果。シワの改善のために必要な正しい使用方法とシワに対する知識を紹介していきます。

シワの種類!たるみも関係している?

人間の皮膚は3層構造になっています。一番上は表皮層 、続いて真皮層、最下層は皮下組織です。小ジワ、表情ジワ、加齢ジワの3種類ある人間のシワのひとつの小ジワは、表皮層のもっとも外側にある角層にできます。

小ジワ

小ジワは別名・乾燥ジワ。乾燥した肌の目尻や目元に多く見られる、浅く細かいシワです。20歳過ぎぐらいから肌の保湿力の低下によって表れます。表皮の角質細胞に含まれるアミノ酸、角質細胞の間にある細胞間脂質の減少によって、保湿力が失われるのが原因です。

表情ジワ

表情ジワとは、表情をつくるときにできるシワが、その表情が戻っても残り続ける状態のこと。

表情ジワができる部分は目尻、眉間、額、鼻根部など。加齢や紫外線によって肌の乾燥状態が続くと、肌の形状記憶力が弱まります。肌に十分な水分が保たれていれば、目尻や額にシワができても元の状態に戻すことは容易といいます。しかし肌が乾燥して、コラーゲンやエラスチンが壊れて減少している状態のときに同じ表情を何度も繰り返すと、作られたシワが元に戻らず、肌がシワを記憶してしまいます。それが表情ジワとなるのです。

加齢ジワ

一般的にシワと言われているのが加齢ジワ。自覚できるシワのほとんどは、老化や紫外線の影響で皮膚の弾力性がなくなり、さらに皮下脂肪の増減や重力によって生じます。

また以上の3種類あるシワと似ている現象にたるみがありますが、厳密には異なります。シワとは、皮膚が折れ曲がることで刻まれる深く溝のこと。たるみとは、皮膚の弾力の喪失と筋肉の減少によって、アゴ・頬・目元などにできるシワのような影を指すのです。

シワ伸ばしテープとは

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顔のシワ対策のひとつに、シワ伸ばしテープの使用が挙げられます。

使い方はとっても簡単。

シワではない部分にシワ伸ばしテープを貼り、そこから引っ張った状態で固定してシワを伸ばすのがポピュラーな方法です。鏡を見ながらもっともシワが伸びる箇所を引っ張って、その状態が保たれるようにシワ伸ばしテープを貼るのがコツ。フェイスラインなどの目立ちにくい箇所にシワ伸ばしテープを貼ると、仕上がりはとってもナチュラル。テープの上からメイクをすれば隠せるタイプも数多くあります。

シワ取りテープもある

現在、シワ取りテープはさまざまな種類が発売されていますが、商品コンセプトに大きな違いはありません。ベーシックなシワ取りテープの使い方を以下で紹介します。

使い方は簡単です。気になるシワの箇所に、シワ取りテープを貼り付けるだけ。そして貼った状態でひと晩寝て、翌朝目覚めたときにテープをていねいにはがしてください。貼って寝るだけで、額のシワやほうれい線などのケアができます。使い方のポイントは、顔を少し上に向けながらリラックスした表情をすること。続いてシワを伸ばして、決めた箇所に貼ります。このときにシワを手で引っ張って、無理に伸ばすとたるみの原因になるのでご注意ください。

ご使用は就寝前のスキンケア後が最適です。クリームといった油性の化粧品を使用後は、肌をティッシュで軽く押さえるように。油分が多いとテープの粘着力が落ちるので、注意が必要です。

使い方次第でいらないシワも増やす?

市販のシワ伸ばしテープとシワ取りテープの他に、サージカルテープも使用可能と話題になったことがあります。サージカルテープとは、包帯・ガーゼ・チューブなどを人体に固定するための医療用のテープ。皮膚に直接貼れて、固定力もある程度はあります。シワ伸ばしテープやシワ取りテープと同様の効果が期待できます。

サージカルの意味は、『手術の』『外科用の』。ですから健康的な人の顔に貼ることは想定されていないはず。サージカルテープの目的は医療行為。できれば本来の目的以外での使用は避けるべきです。シワのケア目的でテープを使うときには、サージカルテープよりはシワ伸ばしテープとシワ取りテープをおすすめします。

ただシワ伸ばしテープやシワ取りテープ、またはサージカルテープを使用することで、逆効果を生じることもあるのでご注意ください。皮膚を無理に引っ張るので、余計な箇所にシワを作る危険性が少なくないのです。テープで一時的に伸ばせるのは、表情筋のクセなどでついてしまったシワが中心。小ジワを無理に伸ばすと、変な方向にクセがつくことも。

すでに深く刻まれているシワは、どんなにテープで伸ばしても目立たなくすることは簡単ではありません。シワの状態によっては伸ばせる場合と伸ばせない場合があることを頭に入れておきましょう。

またテープを長時間貼ることで皮膚が伸びると、皮膚のたるみを加速させることにもなりかねません。若々しく見せるためにシワ取りテープを使っていたのに、逆に老け顔になってしまっては困りますよね。テープの使用を続けることで肌への刺激がもたらされて、紫外線や外部刺激の影響を受けやすくなる可能性も。シワ取りテープは写真撮影といった短時間に限った一時しのぎに使って、常用は避けたほうがいいかもしれません。

正しいシワの改善方法

テープの使用はうまくいけば効果的ですが、使い過ぎるとリスクが伴うことをご理解いただけたでしょうか。

対処が難しいシワの悩みには、専門家に相談することが最良の方法。美容クリニックでの治療も選択肢に入れるべきです。現在のシワの改善方法は進化しています。手術や入院をしなくても、シワのほとんどは改善可能なのです。美容皮膚科で行われている照射型のシワ治療法は、肌の気がかりな部分に特殊な光を当てるのみ。簡単に行われ、肌への刺激は最小限です。今では一般的となった『ヒアルロン酸注入』や『ボトックス注射』といったシワの治療法も費用は安くて安全性が高いので、リピーターが続出しています。

どちらの治療法も通院で施術を受けられ、肌ダメージも最小限で済みます。お手軽かつ費用も抑えられるので、数ヵ月に1度のお手入れも可能。検討してはいかがでしょうか。もちろん、日々の紫外線対策や保湿といったケセルフケアや生活習慣の改善も欠かしてはいけません。シワの進行を緩やかにすることが可能なので、日常生活の見直しは必須です。

簡単にできるセルフケアはマッサージと食の改善。気になる箇所にマッサージを行えば、血行促進と理想的な肌づくりが期待できます。ただし強い力を加えると肌を傷めるので、やさしく行ってください。深く刻まれたシワには、コラーゲン、ビタミンC、たんぱく質、鉄分といった栄養素の補給が効果的。たくさん含まれている食べ物を効率よく摂って、肌のコンディションを整えましょう。コラーゲンは牛筋・鶏皮、ビタミンCはアセロラ・レモン、たんぱく質は肉類・魚介類、鉄分はひじき・あさりから摂ることをおすすめします。

シワ伸ばしテープは気軽に使える便利なもの。しかし、取り扱いを間違えれば、肌トラブルや新たなシワを増やす危険性があります。効果的に使いこなすにはテクニックとシワに関する正しい知識が必要。テープだけでは根本的なシワ改善は困難を伴います。普段からのスキンケアや睡眠や食生活の改善などを心掛けて、テープの使用はあくまでも補助的に。美容クリニックでの治療も含め、ご自身の体質に合った方法でシワの改善を心掛けましょう。

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