美白化粧水に入っている?有効成分に注目

美白

肌の美白に役立つ、美白化粧水に入っている5つの有効成分を紹介します。きちんとした理解が美白への近道なのです。

ハイドロキノン

日本の美白化粧品で使用されている有効成分は、ビタミンC(誘導体)、プラセンタ、コウジ酸などがあります。ところが欧米では美白(ブリーチ)といえばハイドロキノンなのです。

コーヒー、紅茶、麦芽、イチゴ類などに含まれていて、シミの要因であるメラニン色素の合成を抑制します。

美白効果はコウジ酸の約100倍。

肌の漂白剤というぐらい強い効力があり、病院やクリニックなどの医療機関で、シミ・ソバカスなどの治療の際に用いられています。

ハイドロキノンはとても強い成分なので、肌に馴染まない方もいます。その場合、肌が赤らむことや、炎症を引き起こすといった副作用が表れるケースも。

ですからハイドロキノン配合の美白化粧品を使用するときには、まずはパッチテストを行ないましょう。炎症防止のためにもパッチテストで、自分の肌との相性を確認することが大切なのです。

トラネキサム酸  

トラネキサム酸は元々、止血剤や抗炎症薬として医療現場で使用されてきた薬ですが、30代・40代の女性に多い肝斑(かんぱん: ほほ骨のあたりにほぼ同じ大きさで左右対称に現れるシミ)の改善にも効果的ということが発見されました。2007年には一般用医薬品としての効能が認められ、保険適用外ではありますが医療機関で肝斑の患者にトラネキサム酸を処方した実績も。

また、トラネキサム酸にはソバカスやシミの生成を防ぐ美白効果があることが発見され、美白化粧水の成分として用いられています。2002年には医薬部外品の有効成分として、厚生労働省から承認された美白成分です。

トラネキサム酸は比較的副作用が少ないですが、内服薬としての服用にあたっては注意してください。吐き気、食欲不振、胸焼け、発疹、下痢などの症状が出ることがあります。早急に医師に相談するように。トラネキサム酸配合の化粧品を使う場合は、内服薬とは違って副作用を心配する必要はありません。

アスタキサンチン

アスタキサンチンとは、カロチノイドという天然の色素成分。

カニやエビなどの甲殻類、サケの切り身に見られる赤い色素です。

抗酸化力に優れていて、その強さはβカロテンの約5倍、CoQ10の約800倍、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍。

そのような強い抗酸化力が、肌表面・表皮・真皮などのあらゆる皮膚部分に作用します。そして紫外線をはじめとする様々なトラブルをブロック。健康的な美肌へと導いてくれるのです。

肌への効果以外にも、全身への抗加齢作用があります。

腸内フローラや音声障害の改善、肥満予防、ロコモ予防、認知症予防、アレルギーや花粉症の抑制などにも効果的であることが、動物実験において確認されています。

アスタキサンチンには副作用と呼べる弊害はほとんどありません。

唯一の事例は、カロテノイドとの服用ぐらい。カロテノイドの吸収をほんの少しだけ悪くさせてしまいます。もっとも副作用とはいえない微々たるもの。カロテノイドの効力を消すものではなく、体調に悪影響を及ぼすものでもありません。ですからアスタキサンチンを安心して服用することができます。

リコピン

リコピンとはトマトの赤い色素のこと。

βカロテン同様に、色素栄養素のカロテノイドの一種です。カロテノイドの中でも抗酸化が強いことが認められています。抗酸化作用はビタミンE100倍以上。

活性酸素の消去、老化防止、脂肪蓄積ケアなどに有効との研究報告が発表されて、世界中から注目が集まっています。

紫外線を浴びると、肌表面では炎症や表皮のごわつきが発生し、 肌内部ではシミのもとになるメラニン色素が大量に生成されます。

リコピンには、紫外線による肌へのダメージに対して有効に働くことが確認されています。マウスで実験が行われた際には、紫外線による肌の赤みが軽減。そして表皮のごわつきの抑制、メラニン量の減少を促します。日焼け止め商品を使用したときのような効果があるといわれることも。

リコピンの過剰摂取による副作用は、現在のところ報告されていません。リコピンは安全性が高い商品といえます。医薬品との相互作用もないので、心配なく摂取することができます。

 

ヒト幹細胞培養液

ヒト幹細胞培養液とは、ヒトの太モモやお腹の脂肪細胞から取り出した脂肪幹細胞が培養の際に分泌されるタンパ ク質成分のこと。SOD(抗酸化酵素)、コラーゲン、ヒアルロン酸、インターロイキン、サイトカイン、成長因子という細胞の活性を促す成分が豊富に含まれています。

肌の損傷や衰えを抑え、皮膚組織のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生作用を活性化させることで肌に弾力とハリを与え、気になるたるみやシワの進行を抑えます。さらに肌のターンオーバーを促すことで、くすみやシミを軽減。アトピーのような肌トラブル、美白や保湿、増毛・育毛、抗酸化作用などへの効果も期待できます。

また、ヒトの細胞をベースしているため、体内で拒絶反応が起こる危険性は低いと考えられています。ヒト幹細胞培養液が開発されてから現在まで、副作用の事例はありません。安全性が高くてリスクが低いコスメといえるでしょう。

 

美白化粧水に含まれている有効成分について紹介してきました。

自分の肌に合う商品を探すためには、有効成分への理解は大切。

正しい知識をもとに、素敵な肌を手に入れてくださいね。

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